1. 納豆を冷凍保存するメリットとデメリット
納豆を冷凍保存するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 賞味期限を延ばすことができる
- 納豆菌が死滅しない
- ナットウキナーゼなどの栄養素が壊れにくい
納豆は冷蔵庫で保存しても1週間程度しか持ちませんが、冷凍庫で保存すれば約1か月は日持ちさせることができます1。また、納豆菌は冷凍すると休眠状態になりますが、解凍すると再び活動を始めるので、死滅する心配はありません2。さらに、納豆に含まれるナットウキナーゼやビタミンKなどの栄養素は、加熱すると壊れやすいですが、冷凍すると壊れにくくなります2。
デメリット
- 味や食感が変わる可能性がある
- 解凍に時間がかかる
- 電子レンジや湯煎で解凍すると品質が悪くなる
納豆を冷凍すると、水分が結晶化して細胞壁が破壊されるため、味や食感が変わる可能性があります2。特に白身は水っぽくなりやすく、粘りも弱くなります3。また、解凍には自然解凍がおすすめですが、それだと半日程度かかります2。電子レンジや湯煎で解凍すると早くできますが、納豆菌や栄養素が死滅したり、アンモニア臭が強くなったりすることがあります2。
2. 納豆を冷凍保存する方法
納豆を冷凍保存する方法は以下の通りです。
そのまま冷凍する場合
- 買ってきたパックのまま冷凍庫に入れる
- 食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍する
そのまま冷凍する場合は、買ってきたパックのまま冷凍庫に入れるだけで簡単です。ただし、空気穴から水分が失われたり、臭い移りしたりする可能性があるので、ラップやフリーザーバッグで包んでから入れるとより安心です2。食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍することで、味や食感を損なわないようにしましょう。
小分けにして冷凍する場合
- 納豆をパックから取り出してざるに入れる
- 納豆にお湯をかける
- 月齢に合わせて、食べやすいように納豆をつぶす
- 小分けにして1食分ずつラップで包む
- 保存容器に入れ、冷凍庫で保存する
小分けにして冷凍する場合は、納豆をパックから取り出してざるに入れます。これは、納豆の水分を飛ばして食感をよくするためです2。次に、納豆にお湯をかけます。これは、納豆菌の活動を一時的に止めて発酵を抑えるためです2。その後、月齢に合わせて、食べやすいように納豆をつぶします。これは、納豆の粘りを増やして味をよくするためです2。最後に、小分けにして1食分ずつラップで包み、保存容器に入れて冷凍庫で保存します。これは、解凍時の手間を省くためです。
3. 納豆の賞味期限と消費期限
納豆のパッケージには賞味期限と消費期限の2種類が記載されています。賞味期限とは、品質が保たれる期間の目安です。消費期限とは、安全に食べられる期間の目安です。賞味期限は消費期限よりも短く設定されています。例えば、生産日から28日以内が賞味期限で、35日以内が消費期限だったりします。
賞味期限を過ぎた納豆は食べられる? 賞味期限を過ぎた納豆は品質が落ちている可能性がありますが、必ずしも食べられないというわけではありません。見た目やにおいや触感などで異常がなければ、火を通して食べることができます。ただし、消費期限を過ぎた納豆は食中毒のリスクが高くなるため、食べることはおすすめしません。
4. 納豆の鮮度を確かめる方法
納豆の鮮度を確かめる方法にはいくつかあります。ここでは簡単にできる2つの方法を紹介します。
水っぽさや粘りの有無で判断する方法 水っぽさや粘りの有無で判断する方法は、納豆の水分量や発酵度合いを見るものです。具体的には以下のように判断します。
- 水っぽくなくて粘りが強い:新鮮
- 水っぽくて粘りが弱い:少し古い
- 水っぽくて粘りがない:かなり古い
チロシンの有無で判断する方法 チロシンの有無で判断する方法は、納豆のアミノ酸が結晶化したものを見るものです。具体的には以下のように判断します。
- チロシンがない:新鮮
- チロシンが少し出ている:少し古い
- チロシンが多く出
ている:かなり古い
チロシンとは、納豆の白身に見られる白い粒状のもので、納豆のアミノ酸が結晶化したものです。チロシン自体は無害ですが、納豆が古くなると増えてきます。チロシンが多く出ている納豆は、味や食感が悪くなっている可能性が高いので、食べる前によく確認しましょう。
5. 納豆をおいしく食べるコツ
納豆をおいしく食べるコツは以下の通りです。
納豆をよく混ぜる
納豆をよく混ぜることで、粘りや風味が増します。混ぜる回数は好みによりますが、一般的には50回から100回程度が目安です。混ぜるときは、空気を含ませるように上下に動かすと良いです。また、混ぜる前に醤油やタレを入れると粘りが弱くなるので、混ぜた後に入れましょう。
納豆にトッピングをする
納豆にトッピングをすることで、味や食感の変化を楽しむことができます。定番のトッピングは、刻んだネギや卵黄、海苔などですが、他にもチーズやマヨネーズ、キムチやオクラなどもおすすめです。自分の好みに合わせて色々なトッピングを試してみましょう。
納豆を料理に使う
納豆を料理に使うことで、納豆の風味や栄養素を活かすことができます。納豆はご飯やパンだけでなく、パスタやサラダ、スープやカレーなどにも合います。例えば、納豆と卵とチーズを混ぜてオムレツにしたり、納豆とベーコンとトマトソースを和えてパスタにしたりするとおいしいです。
6. 納豆の栄養効果と美容効果
納豆は栄養価が高くて美容効果もある食品です。納豆に含まれる主な栄養素や美容効果は以下の通りです。
ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは血液中の血栓を溶かす酵素で、動脈硬化や心筋梗塞などの予防に効果があります。ナットウキナーゼは加熱すると失われるので、生の納豆を食べることがおすすめです。
ビタミンK
ビタミンKは血液の凝固作用や骨形成作用に関与するビタミンで、骨粗しょう症や出血性疾患の予防に効果があります。ビタミンKは腸内細菌でも生成されますが、納豆菌によっても生成されます。ビタミンKは脂溶性のビタミンなので、油と一緒に摂ると吸収が良くなります。
レシチン
レシチンは神経伝達物質や細胞膜の構成成分で、記憶力や集中力の向上や老化防止に効果があります。レシチンは卵黄や大豆などにも含まれますが、納豆はレシチンの含有量が最も高い食品です。レシチンは水溶性の成分なので、水分と一緒に摂ると吸収が良くなります。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は皮膚や関節などに存在する保湿成分で、肌のハリや弾力の維持や関節の動きの改善に効果があります。ヒアルロン酸は納豆菌によって生成される成分で、納豆の粘りの正体です。ヒアルロン酸は加熱すると失われるので、生の納豆を食べることがおすすめです。
以上、納豆の保存方法についてお話ししました。納豆は健康や美容にも良い食品ですが、保存方法によっては品質や鮮度が落ちたり、栄養素が失われたりすることがあります。正しい保存方法を知って、納豆をおいしく食べましょう!